『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』のPokémon HOMEとの連携がされる前のタイプ・分類別理論上最大ダメージを求めました。
はじめに
筆者はWikiの情報を鵜呑みにしています。ご注意ください。ダメージ計算については下記2つのページの情報を使わせていただきました。
他バージョンの理論上最大ダメージはこちら
venom-drench.hatenablog.com
条件
ここでは以下の条件のもと考えました。後半2つは実際には起こりえません。
結果
とりあえず結果を見てみましょう。表が横に長くなってしまったのでスプレッドシートのリンクを貼っておきます。
docs.google.com
補足
使用者・攻撃に使う値
ここで言う"攻撃に使う値"とは、物理技ならこうげき、特殊技ならとくこうの実数値のことです。例外として、ボディプレスはぼうぎょ実数値、イカサマは相手のこうげき実数値のことを指します。
物理技の使用者はクレベースかプクリンになっています。クレベースはこうげき実数値を最も高くできるポケモンで、パワートリックをバトンタッチで引き継ぐことで513になります。クレベースが覚えない物理技は、パワーシェアを繰り返したプクリンがすることになります。パワーシェアは平均値を切り捨てるので、プクリンのこうげき実数値はクレベースよりも1低い512になります。
特殊技の使用者はすべてプクリンになっています。とくこう実数値を最も高くできるのはテツノドクガなのですが、テツノドクガの特性はクォークチャージであり、火力を1.5倍にする特性に変えられないからです。物理技のときと同様に、とくこう実数値はテツノドクガより1低い415です。
プクリンはゆびをふる・ものまねを覚えるので採用しましたが、目的のわざとパワーシェアが出せるなら他のポケモンでも同じです。ただし、ヒートスタンプの威力が最大にならないといけないので重さには注意が必要です。
また、でんきだまとメトロノームでは補正が掛かる位置が違うのででんきだまピカチュウでも計算してみましたが、ピカチュウはパワーシェアができないために実数値がプクリンよりもさらに1低くなり、どのわざにおいてもメトロノームプクリンに及びませんでした。
とくせい
物理技のときはヨガパワーかフェアリースキンになっています。ヨガパワーはちからもちでも同じです。
特殊技のときは、スナイパー・ねつぼうそう・サンパワー・げきりゅう・フェアリースキンがあります。フェアリースキン以外は火力が1.5倍になるとくせいですが、1.5倍にするものが違います。スナイパーの補正はダメージにかかります。ねつぼうそうの補正は威力にかかり、同様の効果のものにはがねのせいしんやそうだいしょうがあります。サンパワー・げきりゅうの補正はとくこう(やこうげき)にかかり、同様の効果のものにもらいびやいわはこびなどがあります。補正のかかる位置が変わると端数処理などで微妙にダメージが異なってきます。
全パターン試したのでその結果を一応おいておきます。
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スナイパー
ねつぼうそう
サンパワー・げきりゅう
ノーマル特殊
16527834
16515282
16527834
ほのお特殊
264445632
264244800
264445632
みず特殊
66111408
66061200
66111408
でんき特殊
114552864
114519360
114552816
くさ特殊
57226320
57293184
57226272
こおり特殊
32327856
32327856
32327856
かくとう特殊
35239392
35272800
35239344
どく特殊
19075464
19075440
19075440
じめん特殊
29416392
29382864
29416320
ひこう特殊
32327856
32327856
32327856
エスパー特殊
328398048
328364544
328398000
むし特殊
26404488
26437920
26404416
いわ特殊
35239392
35272800
35239344
ゴースト特殊
19075464
19075440
19075440
ドラゴン特殊
22037148
22020408
22037136
あく特殊
13202244
13218960
13202208
はがね特殊
23693688
23727144
23693688
タイプなし特殊
3300561
3304740
3300552
フリーズドライ
20581488
20547936
20581440
サイコブレイク
38150928
38150880
38150880
一致テラス
タイプ一致補正が発生しない「タイプなし」以外では、テラスタルする前のタイプ・テラスタイプ・わざのタイプを同じにして、タイプ一致補正を2倍にします。プクリン・クレベースのとくせいを一旦へんげんじざいかリベロにし、攻撃用のわざを出すことでそのわざと同じタイプになることができます。ゆびをふるなど他の技が出るわざでも出たわざのタイプになってくれます。プクリンの場合、まねっこ・ゆびをふるでミラータイプを出すことでもタイプを変更できます。
もちもの
もちものは基本的にメトロノームです。ノーマル特殊・フェアリー特殊のはきだすは例外で、連続で使用することができないため、メトロノームの次に補正倍率が高いこだわりメガネをもたせています。先述のとおり、でんきだまをピカチュウにもたせた場合はメトロノームを持ったクレベース・プクリンよりダメージが低くなります。
対象
攻撃の対象は、まねっこ・ものまねが使用でき、プクリンのヒートスタンプの威力が120になるイキリンコを想定しました。まねっこはミラータイプ用、ものまねはきょけんとつげき用です。
タイプ相性
ノーマルタイプとタイプなしは弱点をつけないので1倍。ドラゴンタイプと、この時点で4倍弱点をつけるポケモンが未解禁であったどく・ゴースト・あく・はがねタイプは2倍。タールショットの効果を受けられるほのおタイプは8倍。フリーズドライ・フライングプレス含めその他のタイプは4倍です。
複数の相手に当たるわざ
ふぶきなどは対象が複数になるとダメージが3/4倍になってしまいます。しかし、対象が「相手全体」のわざは、きょけんとつげきをするポケモンがもう1匹の相手を倒すことによって対象を1匹にし、ダメージの減少を避けることができます。
対象が「自分以外の全員」のわざは、てだすけ×2ときょけんとつげきを維持したまま対象を1匹にするのはこの時点ではおそらく不可能です(わたげがあればできる)。そして、複数対象によるダメージの減少よりもてだすけ1回のダメージの増加の方が影響が大きいため、複数対象でてだすけ×2ときょけんとつげきが最適です。
追記:できました。パワースポット補正はかけられませんが(わたげがあればできる)、こちらの方がダメージがでます。
てだすけてだすけきょけんとつげきシングルダメージだいばくはつはDLC配信前からできた pic.twitter.com/FvpNrbBkzl
— べノムトラップ (@Venom_Drench) 2023年12月6日
てだすけ×2
てだすけは味方しか対象にできませんが、さいはいを使えばてだすけを重ねることができます。3回重ねないのはきょけんとつげきの方が補正倍率が高いからです。
タイプ・分類ごとの補足
補足があるところだけ書いていきます。ゆびをふるで出ないわざは、剣盾やBDSPでは出たわざのみ記載します。
ノーマル物理
だいばくはつはパワースポット補正がかけられずダメージが落ちるほか、連発できないためこだわりハチマキにするしかなく、ダメージはじたばたより低くなります。ちなみに、ネズミざん一撃のダメージは2435988であり、10回当たった際のダメージの合計は24359880と、じたばたよりも高くなります。
ほのお物理
ヒートスタンプは直接攻撃なので、対象のとくせいがもふもふでもその効果が打ち消し合ってしまいます。プクリンの特性をえんかくにすることも考えましたが代わりにヨガパワーがなくなるので意味がありません。ただ、かえんボールともふもふよりは、ヒートスタンプとちいさくなるとかんそうはだの方が高いダメージがでます。
みず物理
SVではエラがみのデータがなく、ゆびをふるで出ることはないようです。
でんき物理
通常でんこうそうげきは連発できませんが、テラスタルすればでんきタイプが消えないため連発できます。また、ふうりょくでんきやでんきにかえるをうまく使えば、でんきわざを連発しながらじゅうでん状態になれます。でんげきくちばし・らいげきはゆびをふるでは出ないようです。
くさ物理
タネマシンガン一撃のダメージは15689376であり、5回当たった際のダメージの合計は78446880と、ソーラーブレードより高くなります。
こおり物理
つららばり一撃のダメージは12056064であり、5回当たった際のダメージの合計は60280320です。アイスボールは『LEGENDS アルセウス』には存在しましたがSVには存在せず、ゆびをふるで出ないようです。
どく物理
ダストシュートとどくばりセンボンでは計算式が違うものの、ダメージは全く同じになりました。どくばりセンボンはこの時点ではゆびをふるでしか出せません。
じめん物理
他と変わらないようにみえて、その手順は面倒です。それは、じだんだの威力を2倍にするために前のターンにわざを失敗させないといけないのに、メトロノームの効果を受けるためにじだんだを失敗するわけにはいかないからです。これをするために、前のターンはおどりこの効果で出したわざを失敗させ、特性をヨガパワーに変えるなどしないといけません(おどりこで出たわざはメトロノームには影響しないがじだんだの威力上昇には影響するみたいです)。
メトロノーム - ポケモンWiki
じだんだ - ポケモンWiki
ゴースト物理
おはかまいりは味方がひんしになるたびに威力が上がり、その回数が100回以上になったときに最大威力である5050となります。時間はかかりますが、さいきのいのりとヒメリのみなげつけるを繰り返すことで実現可能です。
フェアリー物理
フェアリースキン以外での最大ダメージは、ヨガパワーでじゃれつくをしたときの43349832です。ちなみに、ネズミざん一撃のダメージは5780352であり、10回当たった際のダメージの合計は57803520と、じたばたよりは低くなります。
ノーマル特殊
はきだすは連発できないためこだわりメガネなのですが、はきだすの次に威力が高いのがエコーボイスの200なので、はきだすの方が高いダメージがでます。
みず特殊
しおふきはこの時点ではゆびをふるでしか出せません。
くさ特殊
クロロブラストはこの時点ではゆびをふるでしか出せません。
じめん特殊
ねっさのあらしはこの時点ではゆびをふるでしか出せません。ゆびをふるを使用しない場合の最大ダメージは、だいちのちから・めざめるダンスでねつぼうそうのときの26437920です。
いわ特殊
メテオビームはこの時点ではゆびをふるでしか出ません。ゆびをふるを使用しない場合の最大ダメージは、ウェザーボールでスナイパーのときの29416392です。
フェアリー特殊
フェアリースキン以外での最高ダメージは、だいちのはどうでスナイパーのときの29416392です。ゆびをふるでミストバーストを出したときは、連発できないためこだわりメガネで、パワースポット補正がかけられず、ダメージはだいちのはどうより低くなります。