【ポケモンSV】タイプ・分類別理論上最大ダメージ 「碧の仮面」から「藍の円盤」配信前

ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の「藍の円盤」が配信される前のタイプ・分類別理論上最大ダメージを求めました。

はじめに

 筆者はWikiの情報を鵜呑みにしています。ご注意ください。ダメージ計算については下記2つのページの情報を使わせていただきました。


他バージョンの理論上最大ダメージはこちら
venom-drench.hatenablog.com

条件

ここでは以下の条件のもと考えました。後半2つは実際には起こりえません。

  • ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』Ver.2.0.2
  • ダブルバトル 制限なし
  • 連続技は一撃分のダメージで考える
  • どんなに確率が低くてもよしとする(ゆびをふるを使用します)
  • 時間制限はないものとする
  • オーバーフローは起こらないものとする

結果

スプレッドシートのリンクです。
docs.google.com

前回からの変更点

・もりののろいが使用できるようになり、ほのお、こおり(フリーズドライを含む)、ひこう、むしタイプの技とフライングプレスで8倍弱点がつけるようになりました。また、どくタイプの技で4倍弱点がつけるようになりました。
・エレキスキンが使用できるようになりました。
クレベースつららばりを使えるようになりました。
・最大ダメージには及びませんが、ゆびをふるをせずともミストバーストができるようになりました。

補足

使用者・攻撃に使う実数値

 ここで言う"攻撃に使う実数値"とは、物理技ならこうげき、特殊技ならとくこうの実数値のことです。例外として、ボディプレスはぼうぎょ実数値、イカサマは相手のこうげき実数値のことを指します。


 物理技の使用者はクレベースプクリンになっています。クレベースはこうげき実数値を最も高くできるポケモンで、パワートリックをバトンタッチで引き継ぐことで513になります。クレベースが覚えない物理技は、パワーシェアを繰り返したプクリンがすることになります。パワーシェアは平均値を切り捨てるので、プクリンのこうげき実数値はクレベースよりも1低い512になります。
 特殊技の使用者はフーパ(いましめられしフーパ)かプクリンになっています。とくこう実数値を最も高くできるのがフーパで、482になります。フーパが覚えない技はパワーシェアを繰り返してとくこう実数値が481になったプクリンが担当します。

 プクリンはゆびをふる・ものまねを覚えるので採用しましたが、目的のわざとパワーシェアが出せるなら他のポケモンでも同じです。ただし、ヒートスタンプの威力が最大にならないといけないので重さには注意が必要です。

 また、でんきだまとメトロノームでは補正が掛かる位置が違うのででんきだまピカチュウでも計算してみましたが、どのわざにおいてもメトロノームプクリンに及びませんでした。実数値は、物理技のときはパワーシェア役を経由する必要があるので513より2低い511、特殊技のときはフーパが直接パワーシェアを使えるので482より1低い481です。

とくせい

 物理技のときはヨガパワーかフェアリースキンになっています。ヨガパワーはちからもちでも同じです。

 特殊技のときは、スナイパー・ねつぼうそう・サンパワー・エレキスキン・フェアリースキンがあります。スキン以外は火力が1.5倍になるとくせいですが、1.5倍にするものが違います。スナイパーの補正はダメージにかかります。ねつぼうそうの補正は威力にかかり、同様の効果のものにはがねのせいしんやそうだいしょうがあります。サンパワーの補正はとくこうにかかり、同様の効果のものにげきりゅうやいわはこびなどがあります。補正のかかる位置が変わると端数処理などで微妙にダメージが異なってきます。
 全パターン試したのでその結果を一応おいておきます。

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スナイパー

ねつぼうそう

サンパワー,げきりゅう

ノーマル特殊

19156356

19141806

19156356

ほのお特殊

613004544

612538368

613003776

みず特殊

76625568

76567296

76625472

くさ特殊

66327336

66404832

66327264

こおり特殊

74938320

74938272

74938272

かくとう特殊

40928616

40967472

40928592

どく特殊

22109112

22109112

22109112

じめん特殊

34094592

34055808

34094592

ひこう特殊

74938320

74938272

74938272

エスパー特殊

380625192

380586336

380625168

むし特殊

61207488

61284960

61207392

いわ特殊

40843728

40882464

40843680

ゴースト特殊

44218224

44218224

44218224

ドラゴン特殊

25541856

25522440

25541832

あく特殊

30603744

30642480

30603696

はがね特殊

54923688

55001232

54923664

タイプなし特殊

3825468

3830310

3825462

フリーズドライ

47709216

47631648

47709216

サイコブレイク

44218224

44218224

44218224

一致テラス

 タイプ一致補正が発生しない「タイプなし」以外では、テラスタルする前のタイプ・テラスタイプ・わざのタイプを同じにして、タイプ一致補正を2倍にします。攻撃するポケモンのとくせいを一旦へんげんじざいリベロにし、攻撃用のわざを出すことでそのわざと同じタイプになることができます。ゆびをふるなど他の技が出るわざでも出たわざのタイプになってくれます。プクリンの場合、まねっこ・ゆびをふるでミラータイプを出すことでもタイプを変更できます。

もちもの

 もちものは基本的にメトロノームです。ノーマル特殊・でんき特殊・フェアリー特殊のはきだすは例外で、連続で使用することができないため、メトロノームの次に補正倍率が高いこだわりメガネをもたせています。先述のとおり、でんきだまをピカチュウにもたせた場合はメトロノームを持ったクレベースプクリンよりダメージが低くなりました。

対象

 攻撃の対象は、まねっこ・ものまねが使用でき、プクリンのヒートスタンプの威力が120になるイキリンコを想定しました。まねっこはミラータイプ用、ものまねはきょけんとつげき用です。

ぼうぎょ・とくぼう実数値

 Lv.1にしてランク補正をかければどんなポケモンでも1にできます。ガードシェアを繰り返せばレベルが高くてもランク補正込みで1にできるため、イカサマの場合でも対応できます。

タイプ相性

 ノーマルタイプとタイプなしは弱点をつけないので1倍。ドラゴンタイプは2倍。もりののろいにより、こおり(フリーズドライを含む)、ひこう、むしタイプとフライングプレスは8倍。もりののろいに加えタールショットも受けられるほのおは16倍。他のタイプは4倍です。どくタイプについて、まだくさ・フェアリータイプのポケモンは登場していませんが、フェアリータイプのポケモンにもりののろいをすれば4倍になります。

複数の相手に当たるわざ

 ふぶきなどは対象が複数になるとダメージが3/4倍になってしまいます。しかし、対象が「相手全体」のわざは、きょけんとつげきをするポケモンがもう1匹の相手を倒すことによって対象を1匹にし、ダメージの減少を避けることができます。
 対象が「自分以外の全員」のわざは、てだすけ×2ときょけんとつげきを維持したまま対象を1匹にし、パワースポットの補正もけけるのは現状おそらく不可能です(わたげがあればできる)。このとき、パワースポットを諦めるのが最適です。



てだすけ×2

 てだすけは味方しか対象にできませんが、さいはいを使えばてだすけを重ねることができます。3回重ねないのはきょけんとつげきの方が補正倍率が高いからです。

タイプ・分類ごとの補足

 補足があるところだけ書いていきます。ゆびをふるで出ないわざは、剣盾やBDSPでは出たわざのみ記載します。

ノーマル物理

 だいばくはつはパワースポット補正がかけられずダメージが落ちるほか、連発できないためこだわりハチマキにするしかなく、ダメージはじたばたより低くなります。ちなみに、ネズミざん一撃のダメージは2435988であり、10回当たった際のダメージの合計は24359880と、じたばたよりも高くなります。

ほのお物理

 ヒートスタンプは直接攻撃なので、対象のとくせいがもふもふでもその効果が打ち消し合ってしまいます。プクリンの特性をえんかくにすることも考えましたが代わりにヨガパワーがなくなるので意味がありません。ただ、かえんボールともふもふよりは、ヒートスタンプとちいさくなるとかんそうはだの方が高いダメージがでます。

みず物理

 SVではエラがみのデータがなく、ゆびをふるで出ることはないようです。

でんき物理

 通常でんこうそうげきは連発できませんが、テラスタルすればでんきタイプが消えないため連発できます。また、ふうりょくでんきやでんきにかえるをうまく使えば、でんきわざを連発しながらじゅうでん状態になれます。でんげきくちばし・らいげきはゆびをふるでは出ないようです。
 エレキスキンの時の最大ダメージはじたばたの150700128で、わずかに劣っています。

くさ物理

 タネマシンガン一撃のダメージは15689376であり、5回当たった際のダメージの合計は78446880と、ソーラーブレードより高くなります。

こおり物理

 つららばり一撃のダメージは24159264であり、5回当たった際のダメージの合計は120796320です。アイスボールは『LEGENDS アルセウス』には存在しましたがSVには存在せず、ゆびをふるで出ないようです。

どく物理

 ダストシュートとどくばりセンボンでは計算式が違うものの、ダメージは全く同じになりました。

じめん物理

 他と変わらないようにみえて、その手順は面倒です。それは、じだんだの威力を2倍にするために前のターンにわざを失敗させないといけないのに、メトロノームの効果を受けるためにじだんだを失敗するわけにはいかないからです。これをするために、前のターンはおどりこの効果で出したわざを失敗させ、特性をヨガパワーに変えるなどしないといけません(おどりこで出たわざはメトロノームには影響しないがじだんだの威力上昇には影響するみたいです)。
メトロノーム - ポケモンWiki
じだんだ - ポケモンWiki

ゴースト物理

 おはかまいりは味方がひんしになるたびに威力が上がり、その回数が100回以上になったときに最大威力である5050となります。時間はかかりますが、さいきのいのりとヒメリのみなげつけるを繰り返すことで実現可能です。

フェアリー物理

 フェアリースキン以外での最大ダメージは、ヨガパワーでじゃれつくをしたときの43349832です。ちなみに、ネズミざん一撃のダメージは5780352であり、10回当たった際のダメージの合計は57803520と、じたばたよりは低くなります。

ノーマル特殊

 はきだすは連発できないためこだわりメガネなのですが、はきだすの次に威力が高いのがエコーボイスの200なので、はきだすの方が高いダメージがでます。

でんき特殊

 エレキスキン以外での最大ダメージは、スナイパーでエレキボールをしたときの132770880です。

いわ特殊

 メテオビームは現状ゆびをふるでしか出ません。ゆびをふるを使用しない場合の最大ダメージは、ウェザーボールでスナイパーのときの29416392です。

ドラゴン特殊

 ムゲンダイナは使えるようになりましたが、SVではなぜかムゲンダイビームを覚えません。

フェアリー特殊

 フェアリースキン以外での最高ダメージは、フルールカノンでスナイパー・ねつぼうそう・サンパワーのときの44218224です。ミストバーストは、連発できないためこだわりメガネで、パワースポット補正がかけられず、ダメージはフルールカノンより低くなります。

おわりに

 もりののろいはやはり単純ながら強力ですね。ちなみにハロウィンはどのタイプも8倍にはなりません。藍の円盤についてですが、現在使用者がいないがボックスで検索できるわざがいくつかあるのですが、意外にもその1つにそうでんがあり、とても楽しみです。また、サイコノイズやはやてがえしのような新技も気になるところです。
 考慮しきれていないことなどありましたらご指摘ください。

チャオ!