【ポケモンSV】タイプ・分類別理論上最大ダメージ 「藍の円盤」配信後

ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の「藍の円盤」配信後のタイプ・分類別理論上最大ダメージを求めました。

はじめに

 筆者はWikiの情報を鵜呑みにしています。ご注意ください。ダメージ計算については下記2つのページの情報を使わせていただきました。

他バージョンの理論上最大ダメージはこちら
venom-drench.hatenablog.com

条件

ここでは以下の条件のもと考えました。後半2つは実際には起こりえません。

  • ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』Ver.3.0.0
  • ダブルバトル 制限なし
  • 連続技は一撃分のダメージで考える
  • どんなに確率が低くてもよしとする
  • 時間制限はないものとする
  • オーバーフローは起こらないものとする

結果

スプレッドシートのリンクです。
docs.google.com


前回からの変更点

エルフーンが登場し、もりののろいをせずともどくタイプの技で4倍弱点をつけるようになりました。
レジロックレジアイスデオキシス(アタックフォルム)が使用できるようになり、こうげき・とくこうの最大値が上昇しました。
・サンダーダイブ、フリーズボルトフォトンゲイザーコールドフレア、きまぐレーザー、テラクラスター、しんぴのつるぎが使用できるようになりました。
・メテオビームをゆぶをふるを使わずに出せるようになりました。
・すいほうが使えるようになりました。
・テラスタイプ:ステラの登場により、わざのタイプが増えたほか、タイプなしのめざめるダンスがタイプ一致補正で1.2倍にできるようになりました。


補足

使用者・攻撃に使う実数値

 ここで言う"攻撃に使う実数値"とは、物理技ならこうげき、特殊技ならとくこうの実数値のことです。例外として、ボディプレスはぼうぎょ実数値、イカサマは相手のこうげき実数値のことを指します。


 物理技の使用者はレジロックプクリンかテラパゴスになっています。レジロックレジアイスとともにこうげき実数値を最も高くできるポケモンで、パワートリックをバトンタッチで引き継いだりワンダールームを使ったりすることで548になります。レジロックレジアイスも覚えない物理技は、パワーシェアを繰り返したプクリンがすることになります。パワーシェアは平均値を切り捨てるので、プクリンのこうげき実数値はレジロックらよりも1低い547になります。
 特殊技の使用者はデオキシス(アタックフォルム)かプクリンかテラパゴスになっています。とくこう実数値を最も高くできるのがデオキシスで、504になります。デオキシスが覚えない技は、基本的にはパワーシェアを繰り返してとくこう実数値が503になったプクリンが担当します。
 なお、テラクラスターはスケッチ・ものまね・まねっこができないため、プクリン等からパワーシェアをし、こうげき・とくこうがさらに1低くなったテラパゴスが使います。

 プクリンはゆびをふる・ものまねを覚えるので採用しましたが、目的のわざとパワーシェアが出せるなら他のポケモンでも同じです。ただし、ヒートスタンプの威力が最大にならないといけないので重さには注意が必要です。

 また、でんきだまとメトロノームでは補正が掛かる位置が違うのででんきだまピカチュウでも計算してみましたが、ピカチュウはパワーシェアができないために実数値がプクリンよりもさらに1低くなり、どのわざにおいてもメトロノームプクリンに及びませんでした。

とくせい

 物理技のときはヨガパワーかすいほうかフェアリースキンになっています。ヨガパワーはちからもちでも同じです。また、すいほうはヨガパワーと同じくこうげき・とくこうを2倍にするのでダメージは同じになります。

 特殊技のときは、スナイパー・ねつぼうそう・サンパワー・すいほう・エレキスキン・フェアリースキンがあります。前3つは火力が1.5倍になるとくせいですが、1.5倍にするものが違います。スナイパーの補正はダメージにかかります。ねつぼうそうの補正は威力にかかり、同様の効果のものにはがねのせいしんやそうだいしょうがあります。サンパワーの補正はとくこうにかかり、同様の効果のものにげきりゅうやいわはこびなどがあります。補正のかかる位置が変わると端数処理などで微妙にダメージが異なってきます。
 全パターン試したのでその結果を一応おいておきます。

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スナイパー

ねつぼうそう

サンパワー

ノーマル特殊

20032533

20017314

20032530

ほのお特殊

641041920

640554624

641041152

くさ特殊

69360984

69442080

69360960

こおり特殊

99782496

99620256

99782496

かくとう特殊

42796728

42837312

42796704

どく特殊

46240704

46240656

46240656

じめん特殊

35654040

35613456

35654016

ひこう特殊

78365808

78365760

78365760

エスパー特殊

398825568

398784864

398825520

むし特殊

64006992

64087968

64006848

いわ特殊

42796728

42837312

42796704

ゴースト特殊

46240704

46240656

46240656

ドラゴン特殊

28474524

28474512

28474512

あく特殊

32003496

32043984

32003424

はがね特殊

57435768

57516864

57435744

タイプなし特殊

4800525

4806598

4800514

ステラ特殊

12787542

12799684

12787544

フリーズドライ

49891392

49810176

49891296

サイコブレイク

46240704

46240656

46240656

しんぴのつるぎ

30299832

30259248

30299808

一致テラス

 基本的にタイプ一致補正が発生しないタイプなし及びステラ以外では、テラスタルする前のタイプ・テラスタイプ・わざのタイプを同じにして、タイプ一致補正を2倍にします。攻撃するポケモンのとくせいを一旦へんげんじざいリベロにし、攻撃用のわざを出すことでそのわざと同じタイプになることができます。ゆびをふるなど他の技が出るわざでも出たわざのタイプになってくれます。プクリンの場合、まねっこ・ゆびをふるでミラータイプを出すことでもタイプを変更できます。

不一致ステラ

 わるあがきを除くタイプなし・ステラではタイプ一致補正を1.5倍以上にできませんが、ステラテラスタルをすることで1.2倍にすることが出来ます。普通のポケモンでは一度しか恩恵を受けられませんが、テラスタルする前から連続して使用していればメトロノームの影響も受けることが出来ます。テラクラスターをテラパゴスがする場合、テラスタルによりフォルムチェンジが起こりパワーシェアの効果が消えてしまうのですが、テラパゴスはステラ補正を何回でも受けられるのでメトロノームの補正が2.0倍になるまで連続で使用しながらステラ補正の恩恵も受けることができます。

もちもの

 もちものは基本的にメトロノームです。ノーマル特殊・でんき特殊・フェアリー特殊のはきだすは例外で、連続で使用することができないため、メトロノームの次に補正倍率が高いこだわりメガネをもたせています。先述のとおり、でんきだまをピカチュウにもたせた場合はメトロノームを持ったレジロックレジアイスデオキシス(アタックフォルム)よりダメージが低くなりました。

対象

 攻撃の対象は、まねっこ・ものまねが使用でき、プクリンのヒートスタンプの威力が120になるイキリンコを想定しました。まねっこはミラータイプ用、ものまねはきょけんとつげき用です。

ぼうぎょ・とくぼう実数値

 Lv.1にしてランク補正をかければどんなポケモンでも1にできます。ガードシェアを繰り返せばレベルが高くてもランク補正込みで1にできるため、イカサマの場合でも対応できます。

タイプ相性

 ノーマルタイプとタイプなしは弱点をつけないので1倍。ドラゴンタイプとステラタイプは2倍。もりののろいにより、こおり(フリーズドライを含む)、ひこう、むしタイプとフライングプレスは8倍。もりののろいに加えタールショットも受けられるほのおは16倍。他のタイプは4倍です。

複数の相手に当たるわざ

 ふぶきなどは対象が複数になるとダメージが3/4倍になってしまいます。しかし、対象が「相手全体」のわざは、きょけんとつげきをするポケモンがもう1匹の相手を倒すことによって対象を1匹にし、ダメージの減少を避けることができます。
 対象が「自分以外の全員」のわざは、てだすけ×2ときょけんとつげきを維持したまま対象を1匹にし、パワースポットの補正もけけるのは現状おそらく不可能です(わたげがあればできる)。このとき、パワースポットを諦めるのが最適です。



てだすけ×2

 てだすけは味方しか対象にできませんが、さいはいを使えばてだすけを重ねることができます。3回重ねないのはきょけんとつげきの方が補正倍率が高いからです。

タイプ・分類ごとの補足

 補足があるところだけ書いていきます。ゆびをふるで出ないわざは、剣盾やBDSPでは出たわざのみ記載します。

ノーマル物理

 だいばくはつはパワースポット補正がかけられずダメージが落ちるほか、連発できないためこだわりハチマキにするしかなく、ダメージはじたばたより低くなります。ちなみに、ネズミざん一撃のダメージは2602512であり、10回当たった際のダメージの合計は26025120と、じたばたよりも高くなります。

ほのお物理

 ヒートスタンプは直接攻撃なので、対象のとくせいがもふもふでもその効果が打ち消し合ってしまいます。プクリンの特性をえんかくにすることも考えましたが代わりにヨガパワーがなくなるので意味がありません。ただ、かえんボールともふもふよりは、ヒートスタンプとちいさくなるとかんそうはだの方が高いダメージがでます。

みず物理

 SVではエラがみのデータがなく、ゆびをふるで出ることはないようです。

でんき物理

 デュアルクロスしたクロスサンダーは、直前に成功した技がクロスフレイムでないといけないのでてだすけを1回分減らさなくてはならず、サンダーダイブに及びません。
 エレキスキンの時の最大ダメージはじたばたの15482664です。

くさ物理

 タネマシンガン一撃のダメージは16761888であり、5回当たった際のダメージの合計は83809440と、ソーラーブレードより高くなります。

こおり物理

 アイスボールは『LEGENDS アルセウス』には存在しましたがSVには存在せず、ゆびをふるで出ないようです。

どく物理

 ダストシュートとどくばりセンボンでは計算式が違うものの、ダメージは全く同じになりました。

じめん物理

 他と変わらないようにみえて、その手順は面倒です。それは、じだんだの威力を2倍にするために前のターンにわざを失敗させないといけないのに、メトロノームの効果を受けるためにじだんだを失敗するわけにはいかないからです。これをするために、前のターンはおどりこの効果で出したわざを失敗させ、特性をヨガパワーに変えるなどしないといけません(おどりこで出たわざはメトロノームには影響しないがじだんだの威力上昇には影響するみたいです)。
メトロノーム - ポケモンWiki
じだんだ - ポケモンWiki

ゴースト物理

 おはかまいりは味方がひんしになるたびに威力が上がり、その回数が100回以上になったときに最大威力である5050となります。時間はかかりますが、さいきのいのりとヒメリのみなげつけるを繰り返すことで実現可能です。

フェアリー物理

 フェアリースキン以外での最大ダメージは、ヨガパワーでじゃれつくをしたときの46403856です。ちなみに、ネズミざん一撃のダメージは595512であり、10回当たった際のダメージの合計は5955120と、じたばたよりは低くなります。

ノーマル特殊

 はきだすは連発できないためこだわりメガネなのですが、はきだすの次に威力が高いのがエコーボイスの200なので、はきだすの方が高いダメージがでます。

ほのお特殊

 デュアルクロスしたクロスフレイムは、直前に成功した技がクロスサンダーでないといけないのでてだすけを1回分減らさなくてはならず、ふんか・ブラストバーンに及びません。

みず特殊

 うるおいボイスの時の最大ダメージはエコーボイスで71186256です。

でんき特殊

 エレキスキン以外での最大ダメージは、スナイパーでエレキボールをしたときの138843576です。

ドラゴン特殊

 ムゲンダイナは登場していますが、SVではなぜかムゲンダイビームを覚えません。

フェアリー特殊

 フェアリースキン以外での最高ダメージは、フルールカノンでスナイパーのときの46240704です。ミストバーストは、連発できないためこだわりメガネで、パワースポット補正がかけられず、ダメージはフルールカノンより低くなります。

おわりに

 テラパゴスのフォルムチェンジによるパワーシェアのリセットという欠点を、何度でもステラ補正を受けられるという固有の仕様で補えるのがとてもきれいで好きです。
 考慮しきれていないことなどありましたらご指摘ください。

チャオ!